こんにちは。となりのコンサルティングの中村です。
6月の初めよりしばらくの間、タイ北部へ現地調査へ行ってきました。
今回は現地市場の調査にあたり車移動が必要だったため、国際免許を取得、agoda経由でレンタカーを借りて利用してみました。
何とか大きな事故もなく帰ってこれたのですが、『初めて利用する方には注意が必要な点もある』と感じましたので、紹介します。
レンタカーはagoda直経由ではなく、booking.com経由での予約となる
今回利用して初めて知ったのですが、agodaで直接予約できるのは「ホテルなどの宿泊滞在」や「航空券」「体験・ツアーなどのアクティビティ」だけなのですね。レンタカーや空港送迎は提携している他社のサービスを紹介する形になっており、レンタカーはbooking.com経由での予約となりました。
海外(タイ)のレンタカーは安い
そして、日本のレンタカーを基準に考えると、タイのレンタカーは安いです。今回は合計6日間に渡って借りたのですが、料金は15,000円ほどでした。1日あたり2,500円ほどの計算ですね。
保険などは含まれていないため別途加入する必要がありますが(後述)、走行距離に制限もなく、返却時は『ガソリンを満タンにして借りた場所に返せばOK』なので、分かりやすいです。
ただ、agoda(というかbooking.com)経由でのレンタカー利用は注意すべき点もありますので、次に紹介します。
agoda(booking.com)レンタカーの利用時の注意点
1.保険加入が(たぶん)必須
上でもサラッと書きましたが、上記のレンタカー代には基本的に保険代が含まれておりません。
一方、booking.comでは『車両・対物事故免責額補償制度(CDW)と盗難保険(TP)はすべてのレンタカーにおいて必要となります』との記載がありました。
以下は予約完了ページですが、一番上の『レンタル料金に含まれているもの』の下、上から2行目に「保険、補償、権利放棄」とありますので、恐らく本予約の中には含まれていないのでしょう。(いかにも含まれているかのような書き方で分かりにくいのですが…)
RentalCover Full Protection
そのため、今回はbooking.comの予約時に入れる、RentalCover.com提供の『RentalCover Full Protection』という保険サービスに加入しました。保険期間は同じく6日間で、料金は12,000円ほど。レンタカー代と合わせると1日4,500円ほどとなります。まだ安いですね。
補償内容は以下の通りで、重要な項目としては『自損事故などの大きな損傷からタイヤ・ミラーなどの小さな小傷まで対応してくれること』と、『仮に事故にあい他の保険(カード付帯の保険や、海外旅行保険等)で保険使った際に免責金額を補償してくれること』でしょうか。
しかし、じつは個人的にはこの保険は勧めません。
なぜなら…
2.レンタカー会社の窓口ではRentalCover.comの保険を知らない可能性
実際にレンタカーの窓口にて受け取り手続きを進めるにあたり、保険の加入を求められたため上記の『RentalCover Full Protection』に加入した話を伝え、画面や証明書類の控えなども提示しました。
しかし、窓口担当者からは『なんだい、それ?』『知らないよ、聞いたこともない』『僕らが扱ってる保険に入らないと貸せないよ』と言われてしまうことに。
なんと、booking.comから車の予約情報は連携していても、その保険情報までは連携していなかったようです。
仕方ないので15分ほどかけて一から事情を説明。予約ページから保険の内容、支払い履歴まで1つずつ一緒に確認してみたものの、『やっぱり信用できない…この保険は本当に今回の予約の分なのかい?どうにも分からない』と。結局、このままでは埒が明かないため、今回は窓口で案内される保険に加入する形で話を進めました。
幸い、現地の保険も同価格帯だったのと、RentalCoverの『Full Protection』は後からキャンセルが出来たため、最終的な費用は変わりませんでしたが、心臓にはあまり良くありませんね。
もちろん、国や地域、レンタカー会社、窓口の担当者によっては話が通じる可能性もあるのでしょうが、他でも同じように話の通じない可能性もあります。いっそのこと保険は現地で加入する方がストレスが少ないかもしれません。
3.免責金額(デポジット)支払い用の物理クレジットカードを2種類持っていく
同じく保険絡みの話になりますが、上記の保険に入っていても、保険の内容によっては免責金額が設定されている場合があります。(というか大抵設定されてます)
免責金額とは…
保険料が支払われる際、保険契約者が自己負担する金額のこと。
例えば事故を起こした際に100万円の修理費がかかり全額を保険で賄えたとする。しかし免責金額として10万円が設定されている場合は支払われる保険料としては「100万円ー10万円=90万円」となる。
その場合、免責金額分をデポジット(保証金)として先に現地で支払う必要があり、何もなければ後日キャンセル・返金されるデポジットという特性上、『クレジットカードで決済』する必要があります。
(プリペイドカードやバーチャルカードはNG)
そして、取り扱い可能な決済会社としては「VISA」「MASTER」「アメックス(AmericanExpress)」となっており、決済時は物理的なカードを求められます。普段はスマホ決済されている方も居られるかと思いますが、agodaレンタカーを利用する際は、決済不可トラブル時も想定して決済会社の異なる2枚の「物理的なクレジットカード」を持っていきましょう。
ちなみに余談ですが、今回の調査では雨季でぬかるんだ泥だらけの山道を走り回ることになりました。
スコールのような雨でも泥は落ちず、泥だらけ&木から降り注ぐ花びらと葉っぱまみれで返却することになりましたが、何も言われませんでした。日本だと色々突っ込まれそうですが、タイは汚れるのが当然なのかもしれません。
4.レンタカー会社と窓口名が同じとは限らない
agoda(booking.com)でのレンタカー検索は、複数の会社が提供する情報から予約が可能です。
今回、私が予約したレンタカー会社は『keddy by europcar』。案内によるとチェンライ空港周辺にあるようです。
空港に到着後、『keddy』の看板を探して回りました。しかし、空港内には見当たらない。
Information窓口で聞いてみても『分からない、空港の外だと思うわ』、近くのタクシー運転手に聞いてみても『知らない』と。
『なぜ!?空港にあるのでは??』と困惑したところで、気付きました。
「keddy」の後ろに「Europcar」と書かれていることに。
再びInformation窓口を訪ねると、スタッフの女性が笑って『Europcarなら知ってるわ(笑)あそこよ!』と教えてくれました。そして上の2の話に繋がるのですが、受付担当者に事情を話すと『あー、時々間違われるんだ』『個人が委託でやってるところは立ててる看板違うことがあるんだよね』とのこと。
『レンタカー会社の窓口は大抵集まってるから、近くの窓口でバウチャー見せて聞いたら分かるんじゃない?』と言われましたが、まあ、そういうものらしいです。
看板が見当たらなくても、焦らずに行動しましょう。
おわりに
以上、タイにてagoda(booking.com)経由でレンタカーを借りた際の注意点でした。
他の国では事情が変わる点もあるかも知れませんが、同じサービスですし、大きな差は無いかと思います。利用時の参考にどうぞ。
なお、今まで数回タイに来てましたが、車の運転は今回が初めてでした。
前回まではタクシーや運転手付きレンタカーを利用しており、その全員がかなり飛ばして走る(下道でも時速80km~がデフォルト)ため、『タイは運転が荒い国』だと思っていたのですが、今回運転してみて印象が変わりました。
日本と信号や道路事情が異なるため一概に言えませんが、意外と交通ルールを守る車・バイクが多いです。
バイクはノーヘルが当たり前、車専用道路を逆走するバイクや信号無視する車・バイクも多数いますし、『4車線中2車線が路駐で埋まっている』なんて状況もよく見ましたが、左側通行ということもあり、日本で運転に慣れた方なら違和感なく運転できるかと思います。
軍による検問もありますが、日本旅行者だと伝えるとスルーされますし、何不自由なく行動できました。さすがにバンコク内を運転する気にはなりませんが、大きな都市から少し離れれば道も広いため、意外と快適です。
機会があれば、ぜひ一度ご自身で運転してみて下さい。