【飲食業】マップ集客から新規を増やす4つのポイント

MEO対策

こんにちは。となりのコンサルティングの中村です。

最近、「飲食業」関係で、創業したばかりの事業者より相談を受けることが増えてきました。

やはり能登地震の影響は大きかったようで、春休みやGWでの来客が予定よりも少なく、創業時に作成した事業計画との乖離が大きくなってしまっているようです。

今回は、その場でよく質問を受ける『飲食業においてマップ集客で新規を増やす4つのポイント』を紹介します。

こんな事業者の方へ

本記事は、以下のような事業者様向けに書いております。

・元々他店にて修行を積んだのちに独立&開業された方
・素材の厳選や、技術を高めることでお客様から評価を受けていた方
・味に自身の調味センスに自信がある方
・味は良いので『一度来店いただければ!』と思っている方

飲食では「製造」と「販売」の二方向の努力が必要

まず大前提として、特に飲食サービス業においては『良いものを作る』という製造面だけでなく、『商品やサービスの情報を正しくお客さんに届く工夫をする』という販売面での努力も必要です。

最近では個人のブロガーやインフルエンサーがお勧めのお店を紹介することも増え、口コミにより自然とお客さんが集まるお店も増えていますが、正直『人口の多い都市部に限る話』かなと感じています。

地方ではそもそもの母数となる人口が少ないため、良い商品・良いサービスを作り、さらに口コミが広がったとしても、やっぱり新規の来客を増やすには販売面での積極的な働きかけが必要です。

特に、味や技術を高めることで評価を得てきた事業者様は苦手とすることが多いかと思いますので、以下を参考にしてみて下さい。

ポイント1:メニューと価格表、商品の写真を上げる

まず最初に、意外と多くの事業者様にて漏れているポイントです。

消費者の立場になってみると分かりやすいのですが、新しいお店に行こうか悩んだ際、メニューや価格表、商品の写真がないと「行かない」「やっぱり知ってる店にしよう」と判断することが多くないでしょうか。

最近は物価も高く、財布の紐も固くなりがち。入ってから想定よりも高いと、ちょっと困惑してしまいます。そのため、心の障壁を取り除いてあげるためにも、最低限「メニュー」と「価格表」は載せておきましょう。

また、『商品写真はお客様が載せてくれているからOK』なんて考えてませんか?

他のお客様の口コミは確かに嬉しいのですが、カメラ性能や撮り方で写真のイメージは大きく変わります。内容量や色味も分かりにくい。やっぱり同条件にて撮影された商品の写真を載せてあげた方が、新規の方に向けては優しいです。

最近は携帯のカメラ性能も高くなっていますので、最初はスマートフォンでの撮影でも大丈夫。特にメインメニューの商品や、一押しの商品くらいは写真を撮って載せておきましょう。

ポイント2:店舗のこだわりや商品の魅力を伝えるプロフィール設定

次も必ず押さえておきたいポイント。

素材を厳選する基準や、素材の良さを活かす調理技術、それらを通じてお客様に体験いただきたい想いなど、「お店のこだわり」や「コンセプト」、その源泉や軸となる「事業者様の信念」といったものが必ずあるかと思います。

でも、それらをしっかり言語化し、お客様に伝わるようにしていますか?

確かにプロフィールを設定されているお店も多いのですが、私がよく助言させていただくのは、

『お店や商品の魅力が、初めての方にも分かりやすく伝わる言葉・表現なのでしょうか?』

という点です。

想定されるお客様(ペルソナ)は、お店によって様々ですが、新規の方ほど”専門的な言葉”や”お店特有の表現”では、その魅力が十分に伝わりません。

記事を書く際にも『小学生が読んでも意味が伝わるように』と同じようなことを言われるのですが、お店のプロフィールを書く際にも、『初めての方でも魅力が伝わるような言葉と表現を意識する』ことが大切です。

※「”専門的な言葉”や”お店特有の表現”を使うな」というワケではありません。例えば中見出し(h2やh3タグ)に専門的な言葉を使ったとして、その下に初めての方にも伝わるような説明があれば大丈夫です。

ポイント3:外国語を使用する場合は、カタカナや漢字でも入力する

上記の「プロフィール」や「店名」における話になりますが、外国語をそのまま使用するだけでは、お客様の検索時に検索一覧に表示されない場合があります。

どんなに魅力的なお店や商品でも、知られなければ、候補に上がらなければ、来店には至りません。

店名やプロフィールには「カタカナ」や「漢字」での表現も記載しておきましょう。

例:『~~coffee』だけでなく、『~~coffee(~~コーヒー)』という読みや、『珈琲』などの文字をプロフィールにも入れておく。

なお、その他の関連するキーワードを入れるSEO・MEO対策もありますが、正直Googleマップや各SNSでの効果は感じません。特にGoogleマップでは「ビジネスカテゴリ」が細かに設定されており、無関係な情報(例:コーヒーショップなのに「タピオカドリンク」などのキーワード)を入れることはマイナス要素になり得ますので、避けた方が良いと考えます。

ポイント4:週替わり・数量限定の商品・サービスは「最新情報」で伝える

Googleマップには『最新情報』という項目があります。

こちらは「お客様のレビューや投稿写真」「事業者による情報」が掲載されています。

日替わりのメニューや、週替わり・季節限定の商品などを、全てメニューに登録→終わったら削除するという作業は大変です(人手の不足しがちな個人事業主なら特に)。一方で、せっかくの情報は発信しないと伝わらない。

特に数量限定品などは求める方に届いてこそ価値があり、お客様の満足度の向上にも繋がりますので、しっかり伝える工夫をしましょう。

Googleビジネスプロフィールは「X(旧Twitter)」か「Facebook」との連携が出来ますので、それらSNSと連携しての情報発信がお勧めです。

(2024年5月現在の情報/Instagramは有償アプリを使わないと連携不可とのこと)

その他、店頭にて出来る施策としては…

以下が挙げられます。

・オープン状況が一目でわかる看板、ライトの設置
・メニュー看板と商品写真の掲載(限定メニューが多いならデジタルサイネージがお勧め)
(店のコンセプトにもよりますが)店内の雰囲気が分かるような「高めの開放感」
・高めの開放感が出せない場合は「オープンテラスの設置」

入り口が狭い店舗はオープン状況が分かりにくいことがありますので、開いていることが分かる工夫だけで入店率が高まります。その他。初めての方でも入りやすさを感じられる工夫を検討してみて下さい。

逆に、優先順位が「低め」の施策としては…

以下の2つです。

①割引クーポンの使用

②HPの作成

それぞれの理由は、

①-1『飲食業は売上高から原価を引いた利益は高めの業種ではあるものの、人件費が多くかかる業種でもあり、来店を促すほどの割引を行うと最終的な利益率が大きく下がってしまうため』、①-2『初回から割引があると、2回目以降は割引が無いと来なくなる可能性が高いため』です。

※特定のお客様を特別に集客したい&その後の利益が出せる仕組みがあるならOK

HPについては、②『プロフィールとSNSで伝えきれないことがある場合は作る、という程度で十分だから』です。ブログなどのオウンドメディアによるSEO集客やコンテンツマーケティングを行いたいなら別ですが、その前に上記の4つのポイントに尽力した方が売上の増加に繋がります。

おわりに、施策支援のご案内

以上、『飲食業のマップ集客で新規を増やすポイント』の紹介でした。

なお、魅力を伝えるプロフィールの作成や、「誰に?」「何を?」「どうやって?」といった具体的施策の検討については、得意不得意があるかと思います。

弊所では税込み1.1万円~施策支援を行っていますので、気になる方はお気軽にご相談下さい。

事業者様の想いや、現在置かれている状況、今後どのようにしたいか?等をお聞かせいただいた上で、お一人ずつに合った方向性の提案や、文章の作成等をさせていただきます。

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