記事作成やSNS投稿における”読者の行動”を促す重要な原則

CVR向上

記事の作成やSNSの投稿を日常的に行えるようになってきた。

しかし、読者やフォロワーからの反応が薄く、PV数の増加が「問い合わせ数」「売上高」の増加に繋がらない。

もし、そのように感じるのであれば、記事作成や投稿作成における重要なルール「1メッセージ、1アウトカム」を守れていないのかも知れません。

記事や投稿作成における重要な原則「一つに絞る」

記事や投稿を作成する際、読者の理解を深め、読者の行動を促すために重要な原則。

それは、『1つの記事や投稿につき、伝えるメッセージを1つに絞る』ということです。

販売ページの文章などを作るコピーライティングの技術では、『ワンメッセージ、ワンアウトカム』なんて表現をします。直訳すると「1つの文章に、1つの効果」ですね。

記事やSNS投稿から「問い合わせ」や「売上」を増やすことを考えた時、とても重要な考え方です。

人の脳は混乱しやすい

なぜ、1つの記事や投稿につき、伝えるメッセージを1つに絞るかというと、『元々人の脳は同時に複数の情報を処理する能力が高くなく、複数の情報の処理によって混乱しやすい』という特徴があるからです。

そして重要なのは、混乱した脳は「No、今は何もしない、今は何も選ばない」という、物事を先送りする結論に至るということです。

例:仕事が溜まれば溜まるほど、仕事が遅くなる

これは、ご自身の仕事で考えてみると、分かりやすいかもしれません。

例えば、たくさんのタスク(仕事)が溜まると、作業の効率が低下しませんか?

それぞれが同じような作業であっても、案件が変われば情報整理が必要ですし、その度に頭の切り替えが必要になります。同時に複数案件について考察を進めるなんて神業、聖徳太子や一部のトッププレイヤーでなければ無理です。

とはいえ、それぞれのタスクには締め切りがあり、それぞれ関係する人・一緒に仕事を進める人も居るわけで。順番に1つずつ終わらせるというわけにもいかず、場合によっては「すべての案件を同時に10%ずつ進める」なんてスケジュールになることもあるでしょう。

そんな時、『自分の頭の回転が物凄く遅くなっているように感じる』なんてこと無いでしょうか?

そして、仕事が溜まりに溜まった時、頭がパンクして思考が停止します。『もう何もしたくない』ということになってしまうのです。

これが、脳が混乱している状況であり、混乱した脳は思考することを止め、物事の判断・決定も先送りしてしまいます。

混乱した読者は、理解を諦め、決定を先送りにする

記事や投稿に対する反応が悪いという場合、ここまで深刻ではありませんが、その読者にも同じようなことが起こっていると考えられます。(あくまで要因の一つですが)

記事や投稿を作成する際、読者の事を想うばかりに、どうしても「悩みに対する解決策」や、「ビッグニュース・嬉しくなる話」などを詰め込みたくなりがちです。

しかし、それら全ての情報を伝えるのは “愛が重すぎる恋人”“熱血過ぎるコーチ” と同じで、読者にとっては『ちょっと重い』のです。

伝えたいことを伝えたいだけ詰め込むのは、言ってしまえば、記事や投稿を作成しているライター/企業のわがままや、押し売りと変わりません。読者は情報と、その先に得られるメリットを求めてはいますが、その延長上から外れたものは “今は” 必要としていないのです。

読者の行動を促すには、あえて削る「引き算」の考え方が重要

人は面白いもので、10知りたい時は11~12くらいの情報があって、ようやく満足するようです。

情報量は少なくてもダメなのですが、多すぎてもダメ。ほんの少し期待値を上回るくらいが丁度よいのです。

そのため、記事や投稿の作成では「足し算」よりも「引き算」が重要になります。

記事や投稿を作る際は、想定する読者が抱える「悩み」と、それに対する「一言で表現できる答え(1つの出口)」をイメージしつつ、『一言で収まらない答え(他の出口)は別記事にする』という判断が必要です。

例えば、「悩み(A)」に対して5つの解決策(a,b,c,d,e)があったとして、記事では「Aに対する答えとしてa,b,c,d,eの5つの解決策がある+それぞれの概要は~」という程度に留め、そのa~eの詳細については別記事を作成して説明する、という形にします。

こうすることで読者は混乱しにくくなり、自身が求める情報だけを取りに行き、結果として「問い合わせ」や「購入」に繋がりやすくなります。

SEOとは、押して売るタイプの「プッシュ型」ではなく、必要な情報を・必要なだけ届ける「プル型」の施策です。読者が求める『ちょうど良い~+α』程度を意識して作成することで成果に繋がりますので、読者の反応がイマイチという方は、一度ご確認下さい。

まとめ

記事や投稿の作成が習慣化しPV数も順調に増えている。

しかし、読者やフォロワーからの反応が薄く、PV数の増加が「問い合わせ数」「売上高」の増加に繋がらない。

そんな時は、記事や投稿1つに対して、出口となる答えが1つに絞れているかを確認しましょう。

1つの悩みに対して、1つの答え。補足や他の答えは別記事とすることで、改善が図れる可能性があります。

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